道明寺エリア 観光ガイド~スポット紹介&おすすめコース~

道明寺

地元では「尼寺さん」と親しみを込めて呼ばれる蓮土山 道明寺

スポット紹介音声ガイド
00:00
00:00
蓮土山 道明寺
蓮土山 道明寺

土師氏の氏寺が起源

蓮土山 道明寺は推古天皇2年(594)に土師(はじ)氏の氏寺として建立された土師寺を起源とし、創建当時は五重塔もある四天王寺式の伽藍配置の広大な寺で、現在の数倍の広さであったと言われています。明治時代の神仏分離令により道明寺天満宮の西側(現在の場所)に移りました。

道明寺天満宮から南へ約100mのところにある古代道明寺五重塔礎石
道明寺天満宮から南へ約100mのところにある古代道明寺五重塔礎石

菅原道真公の叔母の覚寿尼(かくじゅに)公が住職

平安時代の初め頃には、土師氏の末裔である菅原道真公の叔母の覚寿尼公が住職をされていたので道真公は度々この地を訪れます。その折に信心を込めて手ずから刻まれた十一面観世音菩薩像(国宝)が御本尊となっています。道真公は大宰府に赴く際にも覚寿尼公を訪ねられ、出立の別れを惜しみ「鳴けばこそ 別れも憂けれ 鳥の音の なからん里の あかつきもかな」の歌を詠んでいます。それ以降、村では鶏を飼わないという信仰が現在にまで続いています。

本堂
本堂
道真公が自ら作られた十一面観世音菩薩像(国宝)
道真公が自ら作られた十一面観世音菩薩像(国宝)

桜餅の原材料「道明寺粉」の発祥の地

ここ道明寺は関西で食される桜餅の原材料「道明寺粉、道明寺糒(ほしいい)」の発祥の地としても有名です。道明寺糒は、一度蒸してから乾燥させたもち米を砕いたもので、再び水などに浸してふやかせるとそのままでも食べる事が出来る保存食のようなものです。
その起源は、覚寿尼公が大宰府に下向された道真公を案じ供えたご飯(もち米)のおさがりを人々に分かち与えたところ、これをいただくと病気が治る、元気になると村々で評判になりました。これは当時の平民の主食はアワやキビなどの雑穀だったため、栄養価の高いもち米が滋養のある薬の代わりになったのだと考えられています。
やがて、あまりの評判に予め蒸したもち米を干して貯蔵するようになった事が「道明寺糒」が作られるようになった由来だと言われています。

道明寺糒
道明寺糒

道明寺糒は、戦国時代や江戸時代には武将や将軍家への献上品にもなったそうで、現在、道明寺の境内で求める事ができる道明寺糒の包み紙に書かれた「ほしいひ」の文字は豊臣秀吉の書と伝わっています。
※道明寺糒をさらに細かく砕いたものが道明寺粉です。
※一般的に桜餅は関西と関東では形も原材料も異なり、関東では道明寺粉を使った関西風の桜餅のことを「道明寺桜餅」や「道明寺」と呼んでいます。

ご本尊の十一面観世音菩薩像(国宝)は毎月18日と25日に拝観することができます
ご本尊の十一面観世音菩薩像(国宝)は毎月18日と25日に拝観することができます

蓮土山 道明寺
〒583-0012 大阪府藤井寺市道明寺1丁目14−31
拝観時間 6:00~17:00

行き方を調べる TOPページにもどる
チャレンジショップ2025年9月開催スケジュールのお知らせ